株式会社ベガコーポレーション/流通のあり方から世の中を変える。

株式会社ベガコーポレーション

流通のあり方から世の中を変える。

今回は、家具のインターネット通販を手がける株式会社ベガコーポレーションについて、代表取締役の浮城智和さん、人事統括部長の吉田裕紀さんにお話をお伺いしました。

株式会社ベガコーポレーション 浮城 智和さんさん

浮城 智和さん
株式会社ベガコーポレーション代表取締役社長。大学卒業後、様々な職歴を経て家具業界と出会う。その後、2004年に家具のEC サイトを運営するベガコーポレーションを設立。

インターネット×家具で、
革命を起こせると信じて。

―本日はよろしくお願いします。まずは、事業内容について教えてください。

浮城:

はい、弊社は、ECとかEコマースと呼ばれる、平たくいうとインターネット通販を行う会社です。国内事業と海外事業を行っていますが、国内事業は、家具、インテリア、雑貨を自社で開発し、オリジナル商品としてLOWYAを始めとする自社のインターネットサイトを中心に販売しています。4年前に海外事業として越境ECも立ち上げました。日本の人口減少によって、今後は国内マーケットの縮小が予想されます。そこで海外にも目を向けてみると、インバウンドマーケットが拡大しており、最近では、来日旅行者の海外のお客様が日本で買い物をされています。たくさんの袋を抱えていかれる様子を見て、日本からの直接送付に需要があるのではと考え、海外へ向けたインターネット通販事業を始めました。

―そもそもどうして家具ECで起業をしようと考えたのでしょうか。

浮城:

僕は19歳の頃から、いずれ独立したいと考えていました。そのような頃インターネットが普及し始め、たくさんのポータルサイトや検索エンジンが出てきて、衝撃を受けました。そこで、インターネットに“プラス”で何かできないかと考えました。ただ、当時はなにも経験値がなかったので、20代は経験を積み、その“プラス”を考える期間にしようと。「どこかの会社に入社して1年経ったら転職」を10回やれば、10個の業界を経験できる。その経験を活かして起業しようと考えていました。

携帯電話の販売や不動産会社の営業、訪問販売などを経て、5社目で家具業界と出合いました。卸売や貿易、小売業の経験は初めてでした。そこで気付いたのが、家具は大きいため実物を見ずにメーカーからご自宅に直送するケースが多いこと。であれば、ホームページに並べているだけでも忙しい人は買うんじゃないかなと。パソコンとインターネットさえあればできると考え、自分で起業することにしました。

―そのようにして家具と出合ったのですね。その後は順調だったのでしょうか。

浮城:

始めた当初の売上は好調でした。1ヶ月目に100万円売れ、2ヶ月目に300万円売れ、1年後には1ヶ月に1000万円くらい売れました。ただ、このビジネスは在庫もなく自宅事務所でできてしまうので、2006年くらいから多くの人が手をつけ出し、同じような会社が増えていきました。そして、ついには我々が仕入れているメーカーが安値で直販し始めました。

当時、家具はほとんどが中国製だったので海外から買ったらもっと安く買えるのではと。海外に行った事はないけれど、貿易をやってみるしかないんじゃないかなと、若いからこそ無鉄砲な事を思いついたわけです(笑)。

当時中国語を話せなかったのですが、なんとか中国に渡って中国人のパートナーを見つけ、彼と一緒に中国中のメーカーを探し回りました。実際に直接中国から家具を買って、ネットで販売すると、原価を大幅に下げることができました。そこからようやく売り上げが上がりはじめたんです。

―実際に行動してみることが大切なのですね。

浮城:

その後、問題となったのが、インターネット通販は実物を見られないことです。革がどうなっているのか、座面が何センチあるのか、座り心地が良いのかどうかといった、たくさんの質問をお客様からいただきました。質問一つ一つに答えていくと商品紹介ページがどんどん詳しくなり、縦長になっていって。ページの長さに比例して、売り上げは大幅に上がっていきました。

ただ、ページでどれだけ完璧に説明して、価格を安く設定していても、お客様からまた意見をいただきます。例えば、座椅子の背中が黒くてダサい、といったような内容。座椅子の裏は見えないため黒の安い生地を使うのは業界の常識であり、考えたこともありませんでしたが、ちゃんと見てみると確かにダサいなって。生地を替えるとコストも上がってしまいますが、お客様の意見を取り入れ、裏の生地を替えてみました。そうするととても反響がよくて、また売り上げが上がっていきました。

その後もお客様からはまた、ご意見が寄せられます。ある時は、椅子に座っていると、パイプがお尻に当たって痛いというご意見。構造上そのパイプをとったら座椅子としては成り立たないのですが、メーカーと相談してみると、なんとか改善できるという話になりました。改善した商品をページに載せると、また売り上げが伸びました。それがきっかけで僕は社長として商売の楽しさを知りました。

お客様のご要望に叶うことをし続ければ、評価していただけるのだなと。すると、共感してくれるメンバーが少しずつ集まってきました。

―なるほど。

浮城:

創業期は、自分の給料なしで赤字が続き、倒産の危機もありました。他には、ゲーム事業を手放したこともありました。ECとマーケティングの知見を生かして世界へ挑戦しよう。利益が上がれば上場準備の資金にしよう。という考えで、ゲーム業界に挑みましたが、結果的には、うまくいかなかった。

―そういった困難の中でも、今、会社が前に進んでいるのは何か成功や秘訣があったのでしょうか。

浮城:

人が反対することを行うこと、かもしれません。独立する時にほとんどの人に反対されましたが、僕はその逆の決断をしてよかったと思っています。ビジネスとしては、貿易に踏み切ったことで、結果的にビジネスモデルをより強くすることができました。人事としては採用へのこだわりです。スキルよりも、同じ意思を持っている人を採用してきたので、少々の困難があっても社員はついてきてくれています。企業の想いに共感して入社した人や共通の成功体験を持つ人が多いのかなと感じています。そしてなんといっても、インターネットの時代変化を的確に掴めてきたこと。ITを絡めないと革命は起きない、という考えにこだわり、最近ではARを導入するなどして新たな展開を図り続けることで、現代に至っています。

家具のオンライン流通に、リアルさを。

―御社の目指す世界というのはどういったものなのでしょうか。

浮城:

満足と感動を叶える唯一のEC企業であることは今までと変わりませんが、今後はリアルをもっと巻き込んでいきたいです。今現在、家具業界では実際に実物を見たいというお客様もいれば見なくてもいいというお客様もいます。そのため、商品も見られて、ネットだけで済ませることもできる、両方の願いを叶えることが重要だと感じています。家具業界が今度どうなっていくのかは未知数ですが、まず、家具を買うきっかけは変えられると思っています。

例えば、引っ越しから家具の消費が生まれる可能性は高くなります。今考えているサービスは、引越しをされる方がこのサービスサイトに訪れた際、間取りや色の趣味嗜好に合わせて、10枚とか20枚ほど写真を提示し、好きなものを選択してもらいます。機械学習が色の好みを割り出し、予算と年齢に合わせたテイストの家具の組み合わせた部屋をARで見ることができる。そして、メガネをつけてもらうとその部屋にいるのと同じようなCGが見える。画面の右下には合計金額が表示されている、といった仕組みです。先々、このカメラ自体に音声認識がつくと、「ソファの色を青から黄色に変えてもらっていい?」と言うと、CGのソファが黄色になり合計金額の表示も変わる。「じゃあこれでお願いします」というとソファが買い物カートに入り、お届けパターンを選択する。お届け指定日の前日になるとプッシュ通知が届いて、お届け時間の目安が分かり、当日はトラックの走行位置が地図上に表示される。ARで見ていた世界がそのまま現実の部屋になるわけです。我々はこの世界観を家具業界において実現させたいと考えています。

―そういったビジョンを持つ中で、御社ならではの強みはありますか。

浮城:

我々は創業から16年間ECを運営してきました。ECの流れはとても変わってきたけれど、我々が家具ECの走りである会社だということは間違いないと思うんです。流れを作ってきた一社であるが故に、次はこんな時代になると考えられ、今の技術をどのように使うのが望ましいかを組織的に考え、活動することができる。時代の一歩先を走れることが家具ECにおける一つの強みであると思っています。

また、我々は家具の商品の85%を海外から輸入している、貿易会社でもあります。長く行ってきたからこそ、貿易や海外戦に強いのではないかと思います。社内に英語や中国語などいろんな言語を話せる人たちがいるため、海外へ参入しやすいというのも特徴の一つです。

―なるほど。反対に課題などもあったりするのでしょうか。

浮城:

もちろん、課題もまだまだたくさん抱えています。国内では、去年、一昨年で物流構造がものすごく変わりました。EC利用者が増えて、物流がパンク状態に。配送効率の悪い大型商品の配送料が値上がりしたり、取り扱われなくなったりしました。そのため去年初めて1年間で10億円以上コストが上がり、新規事業にも多額の投資をしていたため赤字になってしまいました。急いで体勢を整えるため、物流構造に合わせて1年強の業務改革を行っています。ようやく赤字ではなくなりましたが、本来の業績にはまだまだ戻っていません。そのため現在は、通常通りの利益体勢を復旧し、その利益を事業が加速する部分に投資し、新規事業にもしっかり投資を回していく、といった課題をもっています。

また、今後は日本の人口減と戦う必要があり、その際にやはり世界に出ないといけません。そこで危惧しているのは、他の企業との競争優位性です。ローカルに行けばローカルのITベンチャーも多い。世界は広いため、同じような構想を考えている人は、一人くらい絶対いるはずだと。彼らとの競争優位性は、次の課題になるだろうと思います。

しかし、越境ECは日本企業じゃないとできないものだと思っています。日本企業で、かつ我々のようにECに強く、安定的に市場が伸び、競争優位性がある。まだこの海外事業は赤字ですが、今減少している小売店と組むことによって、お互いの状況を変えられるかもしれない。ここをまず実現したいと思っています。

―その他に、これだけはこだわりたいという点はありますか。

浮城:

ビジネスモデルが優れている点、ビジネスモデルの競争優位性にこだわっています。例えば、学生さんに焦点を当てて考えると、いずれ就職して引越しする可能性があり、そのときに家具を買うと思います。若い方だと特に、予算をあまりかけたくないと思うんです。でもおしゃれにもこだわりたい。そうなったときに両方を叶えられる会社になろうと思っています。若い方はネット世代ですので、買い物をする際に実物を見なくていいと考える人も多いですよね。けれども、サイズは知りたいし、部屋のコーディネートも見たい、と購買の流れが変わってきています。その想いに寄り添いたいですね。

もう一つのこだわりは、できること全部を変えて業界改革をしたいという想いがあります。商品のプロダクトも変えたいし、スマホ一つで買い物すべてを完結できる点にもこだわりたい。かつ、今は物流が混雑しすぎて、特に大型商品の場合、お客様のもとにいつ届くか分からない状態が業界の課題であると考えています。我々が持つ力、技術を全て使って改革を起こしていきたいですね。

繋げるための、繋がるための、人間力を。

―御社の大切にしている理念とはどういったものでしょうか。

浮城:

経営理念は、“誠実・愛・感謝 人との繋がりを大切に”という言葉にしています。まず、人としての人づくりをしたい、が原点にあります。最初に誠実を持ってきているのにも理由があって、誠実な気持ちがないと何も始まらないと考えているからです。そして、思いやりが”愛”の部分です。人に対する”感謝”も大事である。人は繋がって生きていることを学んでほしいと考えています。その上で、当社の強みであるECの力で社会貢献していきたいと考え、満足と感動を叶える唯一のEC企業、というビジョンを掲げています。

―そういった理念のもと、どのような学生を求めているのでしょうか。

【吉田 裕紀さん】株式会社ベガコーポレーション執行役員 人事統括部長。 大学卒業後、株式会社リクルート(現:リクルートホールディングス)入社。 企業の人事支援を中心に行う。リクルートにてマネジメントを経験した後、2018年1月ベガコーポレーション入社。
【吉田 裕紀さん】株式会社ベガコーポレーション執行役員 人事統括部長。 大学卒業後、株式会社リクルート(現:リクルートホールディングス)入社。 企業の人事支援を中心に行う。リクルートにてマネジメントを経験した後、2018年1月ベガコーポレーション入社。

吉田:

素直さをとても大事にしています。その素直さとは、成功体験を捨てられるくらいの素直さです。20年くらい生きていると、自分の中での勝ちパターンはおおよそ決まっているのだろうと思うのですが、その勝ちパターンを捨ててでも新しい自分自身に変わらなきゃと思える学生は少ないと感じています。成功体験を捨てられる温度感があるかどうかをよく見ています。

あともう一つは、エネルギー量です。ポジティブに発信しているようなエネルギー量、自分から仕掛けられるようなエネルギー量、最後までやり抜くガムシャラさのようなエネルギー量を重視しています。その上で、最後に弊社にフィットするかまで見ています。

―学生に、大切にしていてほしいことはありますか。

浮城:

求めている物はどれくらいあるのか、自分の人生こんなものでは嫌だという大志はどこにあるのか。スキルよりもメンタルの芯の部分、心の部分を重視します。心は後から燃やすことができないんですよ。その火種を持っていることが大事だと思います。

また、若さという武器を最大限に生かせる思考を持ってほしいです。どうせダメだと考えるのではなく、本当はどういう自分になりたいかを大事にしてほしいなと思います。自分の枠をどんどん取っ払い、人生を満喫するために目標を高くすること。あともう一つは、私たちは社会の中で生かされているので、自分のことばかり考える人になってはいけません。自分のやりたいことと社会で必要とされていることが繋がれば、素敵な人生になると思います。

吉田:

あとは、自信を持ってほしいですね。学生さんは周りの親とか先生の意見を重視する傾向にあると思います。でも、親や学校の先生方の生きてきた環境は30年くらい前のことですから、学生に対する期待の感覚がズレてることもあります。そうしたときに、今自分が感じている違和感に対して、ちゃんと素直に、自信を持って決断していってもらいたいと思います。

―本日はお忙しい中ありがとうございました!

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企業理念

誠実・愛・感謝 人との繋がりを大切に

VISION

満足と感動を叶える唯一のEコマース企業

行動指針

常にクリエイティブで
理想を求め続ける
まず、やってみる
とにかく速く
思いっきり働く
期待を超える
どんな仕事でも主役
相手をリスペクトする
チームで事を成し遂げる

Company Profile

社名
株式会社ベガコーポレーション
設立
2004年7月
代表者
浮城智和
資本金
8億8,240万円(2019年9月末現在)
従業員数
234名(2019年9月末現在)
事業内容
家具・インテリア等のインターネット通信販売事業、越境ECプラットフォームの運営、家具ECプラットフォームの運営等
本社住所
〒812-0038福岡県福岡市博多区祇園町7-20博多祇園センタープレイス4階
電話番号/FAX
092-281-3501
会社URL
https://www.vega-c.com

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