株式会社TENTIAL/“歩み続ければ、世界はもっと輝く”。 新スポーツビジネスに挑むスタートアップ会社。

株式会社TENTIAL

“歩み続ければ、世界はもっと輝く”。 新スポーツビジネスに挑むスタートアップ会社。

2018年02月、 “歩み続ければ、もっと世界は輝く”を掲げ、始業。テクノロジーを使った、次世代のスポーツビジネスを創り出すTENTIALさんに、創業に至るまでや独自の価値観をお聞きしました!

株式会社TENTIAL 中西 裕太郎さんさん

中西 裕太郎さん
株式会社TENTIAL代表取締役CEO。プロサッカー選手を目指すも病にかかりその道を閉ざされるが、スポーツの世界をビジネスで変えようと決意しプログラミングの世界に飛び込む。いくつもの新規事業を手がけ、リクルートでの修業期間を経て、テクノロジー×スポーツの新領域で「挑戦すること」を志に活躍中のスタートアップ社長。

プロ選手と協力して作り上げる質の高い商品とサービス

―まずは事業内容についてですが、TENTIALさんの行なっているスポーツビジネスについて教えてください。

中西:

何か新しいことを始めようとなったとき、まずはインターネットで情報収集をしますよね。スポーツを始めたい人も同じで、始めたい競技について色々調べたいと思うはずです。しかし、インターネット上のスポーツに関する記事は個人ブログなどが多く、情報の正確性が担保されたサイトが意外に少ないんです。実際にスポーツ用品店に行って店員さんに聞いたり、コーチに聞いたりするという情報収集の方法もありますが、地方の小売店が次々につぶれてしまっているという実情もあり、聞きたくても聞けない状態が生まれています。このままでは、スポーツの情報格差が広がってしまう。それを解消するために「SPOSHIRU」というWEBメディアを立ち上げました。「SPOSHIRU」は、人々のスポーツライフをより豊かにするためのWEBメディアで、様々な競技のルールや基礎知識、テクニック向上のための練習方法などのコンテンツを発信しています。

―スポーツの世界にはそのような実情があるんですね。SPOSHIRUならではの特徴や強みは何ですか?

中西:

内容に関する権威性です。というのも、SPOSHIRUのコンテンツは実際にプロ選手やトレーナーの方にお聞きして作っているからです。あまり知られていないんですが、プロ選手ってトップ選手を除いて意外と暇だったりするんです(笑)。ならば、その選手の時間をうまく活用してメディアを作ろうと思いました。比較的時間に余裕のあるプロ選手たちに、スポーツ用品の選び方や、普段のトレーニング方法などを聞いて、記事にまとめているんです。プロ選手から直接聞いた情報ですから、信頼度の高い内容に仕上げることができます。スポーツメディアのジャンルだったら、日本でSPOSHIRUの右に出るものはないと自負しています。

―SPOSHIRUの他に行なっている事業はありますか?

中西:

TENTIALのスポーツビジネスには「スポーツの情報格差を埋め、気軽にスポーツを楽しめるようにする」という目的と、「スポーツの知識や情報を活用し、普段の生活をよりよくする」という目的があります。「SPOSHIRU」は主に1つ目の目的のためのもので、2つ目の目的を達成する第1弾の商品として、先日「TENTIAL ZERO」というインソールを発売しました。私たちの全体重を支える足の底を改善することで、体全体のコンディションをあげると考えており、「日常に、底力を。」をコンセプトにしています。普段使用する靴にこのインソールを入れてもらえば、全身への負担や疲労感を格段に軽減できます。

―「TENTIAL ZERO」の開発背景をお聞かせください。

中西:

僕たちの事業はスポーツ×テクノロジーの分野ですので、データ分析を強みとしています。先ほどご紹介した「SPOSHIRU」というWEBメディアを持っているので、ユーザーの動向やニーズを調べて分析することができるんです。そこで今回、ユーザーの悩みとして「身体の歪み」が多いことがわかりました。そして、実はプロ選手も同様の悩みがあることもわかったので、解決すべく調査を始めたのが開発のきっかけです。あるお医者さんが言っていたのですが、「足で立っている状態というのは、手の指を閉じて逆立ちしているようなもの」らしいんです。

―なるほど。そう考えると、すごく不安定だし負担も大きそうですね。

中西:

そうなんです。足のバランスを取ってあげることで、身体の歪みはかなり軽減します。ありがたいことに、プロのスポーツ選手に開発の協力をしていただいたり、実際に使用していただりしており、徹底的な分析に基づく機能性が、プロ選手たちからも高い評価をいただいています。近年では、行政が運動不足の解消を施策として取り入れるようにもなり、まさに今インソールの需要は高まっているんです。また、TENTIALのインソールは、機能性はもちろんですが、デザインも重要視しており、届いたときに「嬉しい」「かっこいい」と思ってもらえるようパッケージにもこだわっています。

今後はどんどんサービスや商品を増やしていって、人々のポテンシャルを高められるようなTENTIALならではのプラットフォームを作っていくつもりです。

新しいスポーツビジネスで、業界に良いサイクルをもたらしたい。

―TENTIALという社名は、Potentialという単語から来ているのですか?

中西:

そうです。この社名には創業のエピソードが関わっています。実は僕自身、サッカー選手を目指していて、全国大会にも出ていたんです。しかし、夢が叶う前に病気になってしまい、選手生命を断たれてしまった過去があります。その経験から、スポーツを頑張っている人が何か別のかたちで活躍したり世の中に貢献したりできる、つまりポテンシャルを発揮できるような社会を作りたいと思ったんです。

―そのような過去をお持ちだったんですね。やはり、その時の経験が今の事業に結びついているんですか?

中西:

そうですね。僕も地元ではすごいほうだったんですが、全国規模になると強いライバルがたくさん出てくるんですよね。上には上がいると何度も思い知らされました。目指したクラブチームにも入れなかったのですが、それでも、入学した強豪校でなんとか頑張り始めた矢先の発病だったので、かなり挫折感がありました。これまで全力を注いだサッカーを取り上げられて、どうしたらいいんだろう、と。今振り返ると、きっともっと頑張っている人たちがいたんだと思います。それがスポーツの世界なんですよね。常に自分より努力している人がいる。やっとプロになれたとしても活躍できるのはほんの一握りで、引退したらしたで次にやることがわからない。選手としての実績が必ずしも引退後に使えるわけでもないですし。これは、社会的に見ても負を生んでいると思いました。このシステムを僕の事業で変えていきたいという気持ちが当時からあるんです。

中西:

そのための取り組みの一つとして、選手をインターン生として雇うプロジェクトがありました。実はプロ選手の練習時間って数時間だったりするので、空いてる時間でSkypeを通して、うちで働いてもらいました。そうすることで、彼ら自身もWEBマーケティングスキルを身につけられるので、観客の集客やファン獲得などに活かすことができます。また、サッカー選手ならサッカー以外のそういった知識やスキルを身につけることで、引退後も生活に困ることがなくなるんです。そのうち、トップ選手や元日本代表が働いている会社になったらおもしろいと思います。彼らは飲み込みも早いですし、忍耐力も備わっているので、会社員としても実はかなり優秀な人材なんです。

―スポーツ×ビジネスはなかなか斬新な発想だと思うのですが、今まで前例がなかったのはなぜですか?

中西:

スポーツには元々、ビジネスという考え方がありませんでした。スポーツの起源は、「貴族への見世物」だったのです。貴族がお金を払って、選手はそれに見合ったパフォーマンスを見せる、という感じですかね。現在はもちろんそこまでではないですが、選手やチームには「スポンサー」がついていて、活躍や戦績によって資金が増えたり減ったりしますよね。なので、もらったお金をどう使うかだけが重要視され、自分でお金を生み出すことは注目されてこなかったんです。しかし、今はその形態の転換期だと思います。DeNAが横浜ベイスターズを買ったり、最近はメルカリが鹿児島アントラーズのスポンサーになったりしていますが、なぜそのようなことが起きているのかを知る選手は多くないんですよ。自分たちの身の回りで起きていることにもかかわらず、です。これからは、スポーツ選手自らがビジネス界に参入して、もっと業界を賑やかにできたらいいですね。

世界に通用するビジネスを学んだ修行期間。

―中西さんはサッカー引退後、プログラミングの世界に足を踏み入れたということですが、その背景とはどのようなものだったのでしょうか?

中西:

僕もサッカー引退後は、自分が何に全力を注いだらいいのかわからず、迷った時期もありました。しかし、IT関係の仕事をしていた父の影響や背中を押してくれる周りの環境、あとは当時大統領だったバラク・オバマがプログラミングを薦めていた時代背景もあり、プログラミングスクールに通うことを決断したのです。その後、僕自身がプログラミングスクールのカリキュラム作成や事業会社で新規事業の立ち上げなどを経験し、リクルートに入社しました。

―なぜ、リクルートだったんですか?

中西:

修行のつもりでした。事業会社で新規事業を立ち上げたとき、身近な人たちの人生は変えることができると実感しましたが、日本や世界という規模では自分の事業やサービスを届けられる気がしなかった。海外のスタートアップ企業と触れ合う機会があり、いろんな経営者と話をするたびに、自分はもっと成長しないといけないと強く感じたんです。それで、より多くの人のポテンシャルを引き出す人材になるために、リクルートで修行することを決めました。

―リクルートでの「修行期間」はどうでしたか?

中西:

ものすごく多くのことを学びましたね。スピード感をもちながらロジカルに考えなければいけない世界です。僕が担当させてもらった新規事業に関しては相当厳しく、まさに自分の埋まっていなかったピースを埋めてくれたような感じがしました。今TENTIALで働いている社員の中には、リクルートに勤めていた時期に、優秀でかつスポーツに熱意があると思った学生を誘って、付いてきてくれたメンバーも多くいます。ですので、修行の意義は大いにあったと思っています。

Potential溢れる世の中に。

―そんな社員さんたち含め、皆さんで大事にしている価値観はなんですか?

中西:

我々が掲げているビジョンは、「歩み続ければ、世界はもっと輝く」です。1%でも可能性がある限り、自分たちの可能性を信じて歩み続ければ、できないことはないと思っています。また、このビジョンを要素分解したバリューがあり、これを「TENTIALISM」と呼んでいます。(※TENTIALISMの詳細はページ最下部を参照)

―今後は、どんな人と一緒に働きたいですか?

中西:

スキルはなくてもいいです。スタンスがあるかどうかが重要ですね。僕もそうですが、スキルは後でも伸びますから。「スポーツ界を熱くしていきたい」「スポーツの力で世の中をよりよくしたい」という思いがあり、うちの理念に共感してくれる人を採用したいです。

―TENTIALさんが目指す会社の姿とは何でしょう?

中西:

イメージでいうとNIKEですね。売り上げ、ブランド力ともに目指したい姿です。何より、スポーツにとても貢献していますからね。いろんなスポーツ選手やチームにも出資していて、スポーツ界を盛り上げていると思います。そのためにまずは、会社を「持続できるか」ということにポイントを置いています。なぜなら、スポーツ選手の自立を促す手前、自分たちが自立できていなかったら元も子もない。僕がいなくても自走していけるようなシステムをまずは作りたいです。そうして、事業を伸ばしていった先に、僕たちが持つ理念“歩み続ければ、世界はもっと輝く”の考え方が、世界に広まっていく。そうして、ポテンシャルに溢れた世の中になることを目指しています。

―まさに創業されたきっかけと寸分違わぬ理念ですね。本日は、お忙しい中取材のお時間をいただきありがとうござました!是非、インソールからポテンシャルアップを図っていこうと思います!

〜編集後記〜
今回は、新しいプラットフォームを作る注目のスタートアップ企業さんにお伺いしました。社長の中西さんは、スタイリッシュでロジカルな社長ながらも、スポーツマンのような熱意と強い意志を感じる素敵な方でした。また、創業のエピソードから事業展開までの理念が一貫としていることに、TENTIALさんが持つブランド力の根源を見出しました。これからのTENTIALさんのご活躍が本当に楽しみです。

Our Vision -私たちが目指したい世界-

歩み続ければ、世界はもっと輝く

99%無理だとしても、1%を信じる。

相手がなんだ。社会がなんだ。
もっと自分の可能性を信じる。

そんなの夢物語かもしれない。
負け続けるかもしれない。

けど、そこがスタート。
正解のない社会を、生きていくんだ。

失敗したっていい。
何度だって立ち上がればいい。
時には、ボロボロになるまで泣いたっていい。

そうやって強くなってきたから。

誰かがつくるんじゃない。
TENTIALがつくるんだ。

ポテンシャルで満ちあふれた世界を。

Value -私たちが大事にする思想や価値観-

TENTIALISM

(1) Reproducibly=再現性

本質を見抜き
世界にイノベーションを

①分解する
Why?をひたすら繰り返 すことで、分解できない最小単位=「本質」 にたどり着く。

②理解する
表面に惑わされず本質を理解することで、私たちが歩むべき方向に「気付く」ことができる

③再構築する
最先端の場所で「本質」に「気付く」。それがイノベーションにつながる。


(2) Challenge=挑戦

昨日の自分を超え
宇宙に驚きを

④歩み続ける
根拠なき自信は、努力によって、真の実力と自信に変えることができる。
頑張るから自信がつくのではない。根拠のない自信を持って、努力するから信じられる。
失敗はよりうまく始めるためのチャンスだ。

⑤志を持つ
「そんなこと無理だ」と思った瞬間に、自分も、仲間も、顧客も、世界も、変わることはない。
簡単には諦めない「強い意志」。
未来は、自らの手で切り択くのである。


(3) Community = 共同体

同じ映像を分かち合い
境界線をなくす

⑥共通認識
0.3秒で伝われば、 1人じゃできないことが もっと簡単に成し遂げられる。
10年寄り添った戦友のように、 短い時間で分かり得るようにしよう。

⑦巻き込む
仲間、顧客、世界がTENTIALに溶け込むために、自分のストーリー、言葉で、映像で、前に立ちリーダーシップを取ろう。
未来を創るのはあなた自身。

Company Profile

社名
株式会社TENTIAL
設立
2018年2月
代表者
中西 裕太郎
資本金
151,494,012円(資本準備金含む)
従業員数
20名(インターン・業務委託含む)
事業内容
スポーツプラットフォーム×データ×プロダクト事業
「SPOSHIRU」
「TENTIAL」
本社住所
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-18-22S&T神宮前ビル 3F
会社URL
https://corp.tential.jp