株式会社MyRefer/「リファラル採用」で日本の「はたらく」を アップデートする

株式会社MyRefer

「リファラル採用」で日本の「はたらく」を アップデートする

株式会社MyReferさんは、日本で初めてリファラル採用のサービスを生み出したパイオニア企業。リファラル採用を通して日本の“はたらく”をアップデートすることを目指しています。

株式会社MyRefer 鈴木貴文さんさん

鈴木貴文さん
株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)出身。IT領域の採用コンサルティングに従事した後、1億円の社内資金調達のもとHRTechのコーポレートベンチャー「MyRefer」を創業。2018年、総額3.6億円の資金調達を実施し事業譲渡によりMBOを経てスピンオフ独立。3.6億円の資金調達のもと株式会社MyReferを設立し、の代表取締役社長CEOに就任。 【Twitter: @takafumi_szk】#つながりで日本のはたらくをアップデートする #0to1

既存の転職や採用の概念を覆す

―本日はよろしくお願いします!まず、御社の事業内容について教えていただけますか?

当社は、リファラル採用を活性化させる国内初のクラウドサービス「MyRefer」を中心にHR Techサービスの開発をしています。現在のプロダクトラインナップとしては、「MyRefer」の他に各企業に合わせたリファラル採用の文化づくりを伴走して支援するコンサルティングサービス「Referral Partners」、新卒採用向けのサービス「MyRefer Campus」、卒業した社員とつながり続けてリファラル採用や出戻り採用を促進するサービス「MyRefer Alumni」や、当社が集めたデータを活かし、企業における採用面のブランディングやエンゲージメント支援をするサービス「MyRefer Branding」を展開しています。

まとめると、エージェントや転職サイトなどの外部リソースに頼らずに、自社の社員のリファラルや、退職した社員のアルムナイ(卒業生)、自社の社員の声からのブランディングといった“自社のリソース”で持続可能な採用活動を実行することを支援しています。ですので我々は、既存の転職や採用の概念を覆すゲームチェンジャーになるといった観点で事業開発をしています。

―リファラル採用は、求職者である個人にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

信頼できる人からのリアルな信用情報を活用して、自分が最もマッチした職につけることがリファラル採用のメリットです。

現在の採用市場では、履歴書や職歴書をベースに選考を行うのが当たり前ですが、リファラル採用を通して集められたデータはその個人の信用情報になるので、従来とは全く異なる採用基準が出来上がります。

たとえば採用コンサルティングをしているとき、「〇〇大学以上で広告営業経験1年以上ないと書類から除いてください」や「開発経験3年以上ないと難しい」といった要求がありましたが、仮にその条件を満たしていなくとも優秀な人材はいます。

こういったケースは書類選考だけだとどうにも解決ができないんですよね。しかし、そこに第三者からのリファレンスがあれば別だと思うんです。例えば、ホリエモンさんが「こいつ営業経験0で中卒だけど、アフリカで5年間生活してたからすごいサバイバル力あって、優秀だよ」と言えば、確実に優秀だろうし、それはそれで採用したくなるじゃないですか(笑)。

たとえ学歴や職歴がなくても、人のつながりや信用情報から個人の本質的なポテンシャルが発揮できると考えています。

日本の“はたらく”に内在する文化
そして制度としての壁を壊す

―事業を展開する中で、苦労されたことは何ですか?

日本の採用市場に新たな概念を啓蒙していくことに一番苦戦しました。

特に初期段階では、実際に我々のリファラル採用のサービスを導入しても使われないケースが往々にしてありました。「縁故とは何が違うの?」と、そもそもリファラル採用の概念自体受け入れられないことも少なくありませんでした。また「自社の社員に友達がいない」、「社員のエンゲージメントが高くないから難しい」など導入に後ろ向きな意見もありました。実はそんなことないのがほとんどですが、「社員を採用活動に巻き込む」という新しい採用手法の難しさがあったんだと思います。

また近年のSaaSプロダクトは小さく生んで大きく育てるリーンスタートアップに則って、まずは領域を絞ってベンチャー企業やWeb系企業に導入を試みるケースが多いです。

しかし、我々はこれまでずっと採用市場と向き合い続けてきたので、大手企業が変わらないと日本の採用の在り方は変わらないと思っていました。そのため、規模や業種を絞らずに大手企業を中心に地道に啓蒙活動をしてきました。それこそ、年間30回くらいセミナーを開催していましたし、そこに来ていただいてから1年以上かけて制度設計してようやく導入に至る企業様もいました。

MyReferの使命、それは雇用の“最適配置”と
“流動化”によって可能性あふれる社会をつくること

―Vision「つながりで日本のはたらくをアップデートする」はどのようにして生まれたのでしょうか?

もともとプロダクトのMissionとして、「雇用の“最適配置”と“流動化”を支援する」と定めていました。雇用の“最適配置”というのは、「活躍できる人を活躍できる場所・分野に」ということです。日本の採用マーケットに本質的なマッチングを起こしたい、という想いがMyReferをつくる上での原点になっています。

そして、“流動化”というのは、「硬直化している日本の採用マーケットに動きをもたらす」というものです。海外では転職というとキャリアアップとしてポジティブに捉えられますが、日本での転職はまだまだネガティブなイメージの方が強いですよね。エージェントや転職サイトなど既存の採用手法では、すでに転職サイトに登録している人、つまり“転職”が顕在化した人にしかアプローチできません。しかし、そうではない転職潜在層はたくさんいるので、そこにアプローチできたらと思っています。例えば、大学の友達とたまたま飲んでいて「そう言えば、最近仕事が退屈でさあ。」と。そしたら友達が「だったらうちに来てみる?」と言って、その一言で新しい一歩を踏み出すことができるようなポジティブな流動化が大切だと考えています。転職というものが、いい意味でもっとライトになるイメージです。

この雇用の“最適配置“と”流動化“が社会的な使命だと考えているので、今でも会社のMissionとしています。そしてVisionを「はたらくをアップデートする」という表現にしたのは、我々が創りたい世界というのはつまり「はたらく」という概念自体をアップデートした世界であると考えたからです。具体的に定義せずにあえて解釈の余地を残す表現にすることで「じゃあアップデートってなんだっけ?」と自問自答し続けられる状態でいられると思っています。

―Missionが果たされた日本の姿とは具体的にはどのようなものなのでしょう?

日本の労働市場においてエンゲージメントの高い社員が6%しかいないという数字は確実によくなると思います。アメリカでは約32%で、日本は先進国で最下位です。今、日本はエンゲージメントに関するあらゆる数値において他の先進国に遅れをとっています。起業の数もそうです。僕は別に、起業はしたい人がすればいいと思っていますが、やはり日本にはドリームブレイカーのような存在が多いのではないでしょうか。

転職をしたいと言えば「そんな経歴で転職して大丈夫か?」、起業したいと言えば「今の能力で起業して成功するのか?」と言われるなど。僕も過去に退職交渉をした際にそのようなことを言われたことがありました。これは日本の「出る杭は打つ」や「失敗は悪」といった考えがあるからでしょう。

リファラル採用が浸透すると、雇用の流動化が進み、一つの組織に従属し続けるのが当たり前ではなくなります。最近でも、理念やビジョンがマッチしなければ転職したらいい、副業や兼業をしてもいいという流れは出てきていますよね。そのように個人と組織の関係性がよりフラットに変化して初めて、本気で自社をおすすめすることができる。日本の“はたらく”の現状はHR市場だけでなく、教育や金融、政治など様々な問題が絡まっていて深い課題があると思いますが、それを我々はHR市場、さらにはリファラル採用から変えていきたいと考えています。

“非連続なイノベーションを生み出し続ける事業家集団”になるために

―なるほど。はたらくをアップデートするための手段はひとつとは限らないということですね。

そうですね。ですが、今はIPO(新規株式上場)を目指しているので、HRTechに軸足を置いてワン・プロダクトを中心に領域を広げながら進めていきたいと思っています。ただ、会社としてのミッションとMyReferの組織としてのゴールは違います。会社の存在意義は申し上げた通りですが、組織としてのゴールは“非連続なイノベーションを生み出し続ける事業家集団”になることです。例えば、我々が明日から飲食店を始めてもブレイクさせられるというようなものですね。

当社には6つのバリューがありますが、中でも組織として“コロンブスの卵であろう“というバリューを大切にしています。これはどういうことかというと、最初に0から何かを創造することが重要だというものですね。当社では、一人ひとりが自分の仕事をアップデートしていこうとする風土があり、それを是とするような経営をしています。

―どういう方と一緒に働きたいですか?

自分のWillがある方ですね。例えば日本には年功序列で年齢の高い人や立場を加味して発言を判断することがあるのですが、何歳でも優秀な人は優秀ですし、イノベーションを起こしていくには年齢や立場は関係ないと思っています。この考え方を前提としているので、Willを持って高い目標のもと走り続けてほしいなと。そのWillは会社にアジャストしない方がいいと思っています。自分自身が持つ本当のWillならなんでもいいんです。仕事に関係していなくてもいい。自分自身のWillと会社のWill(ビジョン)が短中期的に見てリンクしていればいいんです。人間誰しも自分自身のありたい姿を持っていますし、人それぞれ価値観が違う中で、一生同じWillを共有し続ける必要はないと思っています。

ただ、きっとゴールの近くに寄るまでは同じ方向を見ているんですね。それで、近づいていくとだんだん道が別れていくのかなと。その時に、会社を離れるのもいいし、起業するのでもいいと僕は考えています。

それから、最近は「異能採用」を始めました。Willを持っているというのはもちろん前提なのですが、ただスキルがある人ではなくて何かで日本一になったことがある人を採りたいですね。何でもいいです。遊戯王日本一でも、指パッチン日本一でもなんでも(笑)。結局、何かで一番になったことある人って、エネルギーがずば抜けているのと、その分野でものすごくPDCA回した結果だと思うんです。まあ、全員そういう人だと困りますけどね(笑)。

他にも、まだ実施には至っていないですが、もっといろいろな採用をしていきたいです。やっぱり僕ら自身が個人のポテンシャルを制限しないような採用をしようという想いはありますね。

―最後に、積極的に新卒採用をしている理由は何でしょうか?

この従業員数で新卒採用してるのは珍しいですよね。実は新卒採用にはかなり力を入れていまして、それには理由があります。それは、やっぱりイノベーションは若い世代から起こるんじゃないかと考えているからです。例えば50歳、60歳で経営判断を担っていても、今の若い世代のトレンドを理解するのはやはり難しいと思います。また今の日本をリードしている世の中の偉大な経営者たちは、新卒採用で一度事業会社に入った人が多いんです。中途でそういう人材を選んで採用するのは難しいですよね。将来の偉大な経営者を採用するという意味では、新卒は可能性でしかないです。

―4月から新卒社員として働く者としてとても力を戴きました!本日は、貴重なお話をありがとうございました。

〜編集後記〜
正直、取材に行くまでリファラル採用は名前しか聞いたことのない馴染みのないものでした。しかし、お話を聞くと、リファラル採用に秘められた可能性に気づき、既存の採用方法さらには日本の“はたらく”を考え直すきっかけになりました。終身雇用の時代が立ち去りつつある現代において、みなさんも今一度、“はたらく”を考え直してみてはいかがでしょうか?鈴木社長は、ユーモアに溢れたとてもスマートな方でした!MyReferさんには最近18歳の新人社員さんが入社されたということで、自社から規定の採用方法をディスラプトされる姿勢が素晴らしいと思いました。貴重なお話を、本当にありがとうございました。

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Vision

アイデアとテクノロジーで
日本のはたらくをアップデートする

日本のはたらくをアップデートして、より個人が前向きにチャレンジできる世界を創る。テクノロジーの普及により情報の非対称性が是正され、ワークとライフの垣根がなくなりつつある今、従来の「マッチング」や「はたらく」価値観が大きく変わろうとしています。我々は、アイデアとテクノロジーを通じて、個人・組織(法人)双方に新たなマッチングの在り方を提供することで、日本のはたらくをアップデートします。

Mission

雇用の「最適配置」と「流動化」を
支援し、社会発展に貢献する

個人・組織が最大限のポテンシャルを発揮できる社会の創造を目指しています。リファラル採用を切り口として個人には前向きなチャレンジの機会を創出し、組織には本質的なマッチングの雇用機会を創出します。前向きな個人と組織が永続的にエンゲージし合える世界。これを実現して日本のはたらくをアップデートします。

Values

01:ユーザーの期待値を超え続ける(顧客志向)

どんなに遠くにいるユーザーの声にも耳を傾けよう。
ユーザーの理想を実現させるために知恵を絞ろう。
謙虚でありつつも貪欲にユーザーと会話しよう。
ユーザーの期待値を超え続けよう。
期待値を超えるイノベーター集団でありつづけよう。

02:果敢な失敗をしよう(失敗称賛文化)

我々は正解のない道を歩いている。
失敗から成功は導き出される。
失敗の先の学びを得るために、恐れずチャレンジしよう。
全員で大いに失敗し、大きなイノベーションを生もう。

03:コロンブスの卵であろう(創造志向)

”世の中初” コロンブスの卵にこそ価値がある。
常に現状を疑い、
より前進するための新しいアプローチができないか考え、実行しよう。
どんなに小さな取組みであれ、卵を産み続けよう。
市場のパイオニアとなりつづける組織であろう。

04:全員が主人公になろう(オーナーシップ志向)

自ら仕事を創り、主体性を持って行動しよう。
与えられた仕事より、自ら創造したミッションは、
最高のアウトプットが出やすく、まず楽しい。
できる方法を考え、自ら周囲を巻き込み、実行しよう。

05:疾い

ベンチャーの優位性である速さ。我々はそれより疾く、かっこよくあろう。
どこよりも早く開発し、改善する。これがMyReferの文化である。
意思決定のスピード、サービスのアップデート、ユーザー対応、
事業に関わるあらゆる場面で疾さを意識し、無駄を排除しよう。

06:和を大切にしよう

個人で出せるクオリティには限界がある。
高く険しい山は一人では登れない。
皆が同じ方向を向き、助け合い、
仲間意識を発揮したときこそ、個の力も増大する。
チームが壁にぶち当たったとき、困難な状況に陥ったときこそ、
仲間を信頼し、また自ら仲間に手を差し伸べよう。
チームの力で最高の結果に変えようつながりで日本をアップデートするMyReferだからこそ、
繋がり(和)を大切にしよう。

Company Profile

社名
株式会社MyRefer
設立
2018年5月28日
代表者
代表取締役社長 鈴木貴史
資本金
3億6730万0,754円(資本準備金含む)
事業内容
– HR Tech を用いたリファラル採用サービス「MyRefer」の企画、開発、管理及び運営
– 人材の採用活動に関するコンサルティング及び支援サービス並びにコンテンツの企画、開発、制作、販売、管理及び運営
– インターネットを活用した新規事業及びサービス等の企画、開発、管理並びに運営
本社住所
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町12-7 日本橋小網ビル4F
会社URL
https://myrefer.co.jp/

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