株式会社フリープラス/働くことを通じて、メンバー1人ひとりが自分の人生の信念を追求できる組織へ。

株式会社フリープラス

働くことを通じて、メンバー1人ひとりが自分の人生の信念を追求できる組織へ。

就職活動中の皆さんなら、「働き方」は企業選びにおいて重要な要素の1つではないでしょうか。今回は22歳という若さで起業し、訪日観光関連事業で「世界企業」の実現を目指すFREEPLUS代表取締役リードリンクの須田健太郎さんに事業内容だけではなく、経営者の意思決定で組織を運営するのでなく、社員が自主経営して目的を遂行する「ティール組織」を日本で初めて本格的に始めたことに対し、どのような想いでティール組織を始めたのか。組織として、個人としてどのような働き方が求められるかなどお話をお伺いしました。皆さんの就活においての発見、働き方について考えるきっかけとして少しでもお役に立てたら嬉しいです。

株式会社フリープラス 須田健太郎さんさん

須田健太郎さん
マレーシア クアラルンプール出身。大学中退後、IT企業へ入社。2007年に22歳で株式会社フリープラスを設立。2010年に訪日観光事業へ参入。「美しい心を通じて、人々の喜びを創造し、人類社会に貢献し続ける」というビジョンを掲げている。

日本ではまだ前例の少ない組織形態、「ティール組織」とは?

―本日はインタビューを受けていただきありがとうございます。就職活動中なので、働くことについて色々と聞かせていただきたいです。よろしくお願いします!

須田:

よろしくお願いします。

―早速ですが、2019年6月から日本でも数少ないティール組織に変わられたとお聞きしました。まず“ティール組織”とは何か教えていただいてもよろしいでしょうか。

須田:

多くの企業は「達成型組織」といって会社がルールと目標を明確に定め、ルールの中で管理されながら結果を出す組織を言います。一方、ティール組織とは、集団的知性を心から信頼し、個々のメンバーが自己実現を目指す過程で生み出される大きな力を、組織が社会的使命を果たすための原動力として活用しようという考えから生み出された組織を言います。特徴は、従来の組織構造や文化を多く撤廃し、「存在目的」、「自主経営」、「全体性」という3つの要素から成り立つこと。詳しく説明すると、「存在目的」は自分あるいは組織が社会にとってどんな使命を果たすために存在しているのかをメンバー一人ひとりが意識しながら活動すること。「自主経営」は組織や仕事に対してこうしたい!という、意思決定に関する責任や権限をメンバー一人ひとりが持っているため、他者からの指示を仰ぐことなく、自身の目標をベースに業務を推進すること。「全体性」は職場の心理的安全性を高め、本当の自分をさらけ出せることができる、メンバーの個性や多様性がしっかり受け止めるような環境のこと。つまり、ティール組織は会社としての大目的を定めて、あとはメンバー本人が自由にやりたいようにすることで最大限に成果を出すという、メンバーの自主性に信頼を置きながら働く仕組みです。

―個人の裁量が大きくなるということですね。具体的にどのような取り組みをされているのですか?

須田:

まず自分の給与は自分で決めてもらいます。仕組みとしては会社の業績など全ての数値情報を公開。同業他社の給与水準なども参考に用意します。メンバーはそれらの情報を加味した上で自己評価をし、次の3ヵ月分の希望給料を提示してもらいます。希望給与は全メンバーに公開され、チームメンバーから「高くないか?低くないか?その理由は…」といったフィードバックを受けます。そうしたフィードバックや、全メンバーと自分の給与の差異などを考慮し、“もう1度“希望の給料を提示して最終決定する、という流れです。他にもいつ出社・退社するかも自由に決めてもらっています。

―ええ!給与や働く時間などを自分で決めることが出来るなんて魅力的に感じます。その反面、自由がありすぎて自分勝手に決めてしまうケースなどは心配されないのでしょうか?

須田:

ティール組織の考え方の一つとして、メンバーは統制して監視しなければならない子供ではなく、ひとりひとりが “大人” であるという考え方があります。ここで大切になってくるのは、ティール組織の3大要素である「存在目的」 です。「存在目的」とは、自身の人生の目的を考えるのと同じように組織の使命を考えることです。つまり、意思決定の基準は「この会社の存在目的に基づいているのか」ということ。ただ自分の成績だけを重視した意思決定や、高い給与を得たいなどの意思決定は推奨されません。”自分のエゴを超える、会社の「存在目的」の為に仕事ができるメンバー” によって構成されているメンバーであれば、給料を自分たちで判断できると私は考えています。

―"自分のエゴを超える、会社の「存在目的」の為に仕事ができるメンバー"というのは具体的にどのような人を指すのでしょうか?

須田:

弊社の採用サイトに何年も前から記載していることなのですが「FREEPLUSの理念と使命を追求することが、自分の人生の信念を追求することになる方」です。「自分が人生を通じてどうなりたいか」とFREEPLUSの「存在目的」である「人々の美しい心を通じて、人々の喜びを生み出すことによって、人類社会に貢献し続ける」ということが重なって「存在目的」に合うことだったら逆に何をしてもOKという感じですね。

―なるほど。自分の「存在目的」と組織の「存在目的」がリンクすれば、会社を良くしていこう!と思えることが自分自身の原動力にもなりますもんね。
そもそも、なぜ始めようと思われたのですか?

須田:

朝の通勤電車で、顔が疲れ果てている大人たちの姿を見て思ったんです。1度きりしかない人生の中で、ほとんどの時間を捧げるであろう仕事は絶対に楽しい方がいいし、メンバーが最高にワクワクできるような会社を僕は作りたいと。そんなタイミングでティール組織の本に出会い、「自分がやりたかったことはこれだ」と感じましたね。

―実際にティール組織の体制を導入したのは今年に入ってからだと思うのですが、やると決めたとき、須田社長はどのような感情を抱いていらっしゃったのですか?

須田:

後戻り出来ないなと感じていました。ティール組織で失敗するパターンとしては、社長が「権限を手放したくない」、「やっぱり自分で決めたいから、やーめった」というのが多いんです。一時は、メンバーひとりひとりに裁量を任せていたわけですから、社長に権限が戻ると、メンバーのモチベーション低下や、信頼という意味でもダメージは大きいですよね。だからこそ、覚悟は決めていました。
ティール組織をスタートした2019年6月3日。大阪本社から、大阪にあるホテル、札幌、博多、別府の各オフィスに生中継して、“権限委譲の儀”というものを行いました。本社にある銅鑼を鳴らした瞬間から全メンバーに権限委譲が開始され、鳴り終えたら完全に委譲完了という決意の現れです。もう後戻りはもう出来ません。

―すごい覚悟があったんですね!

成人式の夜、ふと起業しようと考えた。

―今度は、FREEPLUSや須田社長の存在目的についてお伺いしていきたいと思います。ちなみに、須田社長は22歳で起業したとお聞きしましたが、普通、私も含め学生のうちから自分のやりたいことや「存在目的」を見つけられる人って少ないと思います。須田社長は、何か本気でやりたいことがあって、起業しようと思ったんですか?

須田:

きっかけは、20歳の成人式でしたね。同級生たちと楽しい時間を過ごしたその日の夜、眠りにつくベッドの中でふと「成人式はもう一生やってこないんだ」という当たり前の事実に怖くなったんです。自分がこの世に生きた証も消えてなくなっちゃうんじゃないか。そんな不安に駆られて、どうにかして自分の生きた爪痕を世界に残したいと思ったのがきっかけでした。

―普段から“生きている意味”みたいなものを考える学生だったんですか?

須田:

いえ。それまでは“死”どころか、ビジネスなんて全く興味なかったですから、世界に生きた証を残す手段として「起業」という道を選んだことに自分でも驚いています。

―突然だったんですね、すごい!の一言です。でも、どうして起業だったのでしょうか?

須田:

自分一人で世界レベルの人間になるのは難しいと思ったからです。幼い頃から音楽や陸上競技をしていて、国内では表彰されるくらいの結果は出していました。けれど、世界レベルではなかった。1人では世界に通用しないと実感したんです。そこで思いついたのが起業でした。会社という組織だったら、僕一人じゃなく仲間の力も借りて、会社を世界レベルにできる。そして、たくさんの人を幸せにできたら、この世界に少しは貢献できるんじゃないかと思ったんです。
それからまず、26歳までに必ず起業するという目標を掲げました。日々の意思決定も、目標を達成するための最善の選択をしました。それで、大学も意味がないと思って中退してしまったんです。
就職してお金を貯めて、22歳でまず、勤めていた会社と同じITエンジニアの派遣ビジネスで起業しました。その後、SEO事業に展開し業績が安定してきた頃に、改めて「世界企業」になることができて、かつ自分の人生を捧げたいと思えるビジネスを探そうと考えました。それが、訪日観光事業への参入です。

やりたいことより、
使命を果たすための仕事選び。

―なぜ、訪日観光事業を選んだのでしょうか?

須田:

ポイントは2つあります。1つ目はいきなりグローバルに展開できること。世界企業を目指していましたから、一気に発展できることを重視していました。
2つ目はサービス業であることです。僕は人とのふれあいが好きなので、モノを作って売るというようなビジネスには興味がなかったんです。

―人とのふれあいが好きだとおっしゃられていましたが、何かきっかけみたいなものがあったんですか?

須田:

17歳くらいの頃、僕がハンバーガーショップでアルバイトをしていた時、お店に買いに来る、いつも陽気で明るいおっちゃんがいました。ある日、来店したおっちゃんの元気がなかったのがすごく寂しくて何か僕でも励ますことは出来ないだろうかと考え、いつも以上の笑顔で接客したんです。そしたらおっちゃんが喜んでくれたような気がして。その時に、「今なんか、ブラックコーヒーとハンバーガー以上の価値を提供できたんじゃないか」と不思議な気持ちになったんですよ。それがすごく心のどこかに残っていて、「人と人の心がふれあう瞬間」に感じる幸せが、僕は好きなんだなと気づいたんです。

―日常の何気ない一コマからでも、自分の人生にとってかけがえのない価値観を見出すことができるんですね。私も意識して生活してみようと思いました!
では具体的に、「サービス業」「グローバル展開」の2つのポイントから、どのようにして訪日観光事業に結びついていったのでしょうか?

須田:

どんな仕事でもよかったのですが、せっかく新しい事業をやるんだったら、この国が元気になることをやらなきゃいけないと思ったんです。2011年、日本のGDPが中国に追い越されて42年ぶりに世界2位から転落してしまいました。僕はそれがすごくショックだったんです。戦後、死に物狂いでこの国を立て直し、焼け野原からたった23年で経済大国へと育ててくれた先輩たちにも申し訳ない。これからの日本を担っていかなくてはならない若者の我々が、この状況を目の前にして何もできないのが、すごく歯がゆいというか、苦しくて悔しくて。何か自分にできることはないか、と葛藤しました。その結果、「俺は起業家だ」と。「ビジネスでこの国を元気にしなきゃいけない」と、自分の中で使命感のようなものが芽生えたんです。
そして、2つのポイントから考えた時に、「日本の観光立国を成し遂げ、日本のファンを世界に広げ、日本の元気の原動力となる」ビジネスをやろうと決意しました。多くの外国人観光客の方々に日本を訪れて頂くことで、日本に元気を取り戻し、経済的にも外貨が日本に入ってくる。さらには、日本の観光を通じて、外国人に日本を好きになってもらえたら、世界中に笑顔をたくさん増やすことができる。それが僕の、そしてFREEPLUSの使命であり、「存在目的」だと考えたんです。

―とても素敵ですね!FREEPLUSで働いている社員さんたちは、その想いに共感された方が多いということですよね?

須田:

そういう人は多いと思いますよ。日本人のスタッフであれば、地方を元気にしたいとか。外国人のスタッフは19ヶ国の人がいるんですけど、日本が好きでもっと自分の国の人たちに知ってもらいたいとか、韓国人スタッフなら国同士の仲が悪いのが嫌だから、お互いに良いところを知って欲しいとか。日本のファンになってもらって、平和に貢献したいと思って働いてくれていますね。

―自分の「存在目的」と組織の「存在目的」がリンクしているからこそ、やりがいを持って働けている。須田社長の描く会社象にティール組織はピッタリだったのですね!

旅行会社の枠を超えた、
FREEPLUSのインバウンド事業とは?

―ここで改めて、FREEPLUSさんの事業内容についてお聞きしてもいいですか?

須田:

事業は大きく3つに分けることができます。訪日旅行事業、ホテルマネジメント事業、観光立国推進事業です。

1つ目の訪日旅行事業は、日本旅行の企画をし、海外の旅行会社に提案しています。 海外の旅行会社は、そのツアーに観光客を募集し、ツアーが催行となれば、FREEPLUSはその旅行に必要な宿泊施設やレストラン、移動交通機関などを手配します。 日本旅行をお客様に販売するのは海外の旅行会社ですが、日本旅行の裏側を支えているのは、私たちです。現在は、40カ国 約1,000社の旅行会社との取引実績があり、年間7万5,000人以上の訪日外国人観光客のツアーを取り扱っています。

2つ目のホテルマネジメント事業では、訪日観光客向けの宿泊観光特化型ホテル『FP HOTELS』 を、大阪の新今宮に2棟、福岡の博多に1棟運営しています。

3つ目の観光立国推進事業もまた、訪日関連事業を行ってきたノウハウを訪日市場の調査やプロモーションなどに生かしたものです。日本各地の自治体を取引先として、どうやったらインバウンドを増やせるかを支援する地方創生事業と、日本企業を取引先としたインバウンドマーケティング事業があります。 インバウンドマーケティング事業では、例えば日本のお菓子メーカーさんが訪日観光客向けにお土産を作りたいと企画した際に、「そのパッケージはどんなデザインが受けるか?」という調査をお手伝いしたりしています。

―ちなみに、ティール組織に変わって組織に変化はありましたか?

須田:

まず言えることは、ティール組織になってからはとにかくラク(笑)。みんなが自分のことを自分で決める、あるいはチームメンバーで決めるので、非常に効率が良くなりました。それによって僕自身の作業も減ったんですよね。

―余裕が出来た分何か始めようと思われることはありますか?

須田:

テクノロジーに特化したビジネスを考え中ですね。まだ秘密ですが(笑)。

―今後のFREEPLUSさんの発展に期待です!

須田:

あとは、「ティール組織」という考え方、働き方をもっと多くの人に知ってもらいたい。そして挑戦する企業がもっと増えてほしいと感じます。

また現状維持は衰退の始まりだと思っていますのでFREEPLUS自体も常に変化し続けたいですね。

―働き方改革も行われるなかで自分の人生の目的を自覚しながら組織のために積極的に行動するティール組織はやりがいを重視する学生にとっても魅力的だと思います。
私自身ももっと多くの学生に知ってほしいです。私からの質問は以上です!本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました!

〜編集後記〜
私自身、電車で暗い顔をしているサラリーマンをみてこんな風になりたくないな。と感じていました。それは仕事を「やらされている」と感じているからだと思います。ティール組織は自分の意思がダイレクトに仕事に反映できる新しい働き方です。やらされているではなく「やってやろう!」「自分が組織を変えるんだ!」と強い気持ちで働くことが出来ると思います。
その分責任も伴いますが、人生の長い間仕事をして過ごさなければいけないのなら自分の意思決定が反映できるティール組織が企業としても就活にあたっての選択肢としてもこれから増えて欲しいと感じました。

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FREEPLUSの存在目的

人々の美しい心を通じて、人々の喜びを生み出すことによって、人類社会に貢献し続ける。

私たちは、人間の心には、白い心と黒い心が半分ずつあると思っています。

黒い心が悪いと言うことではなく、人類が進化をしてきた過程で黒い心がある人間が残ってきている
と言うことは、その心も生き残っていく上で必要だったと考えられます。

人間の心に白い心と黒い心があるとしたら、私たちは自分たちの白い心を通じて、
人々に喜びを提供するビジネスをしたいのです。

例えるならば、自分が大切にしている人を、FREEPLUSが提供するサービスやプロダクトに堂々と紹介できるのか?

私たちは、ビジネスによって付加価値を生み出し、それによって収益を上げていくと共に、
人々の美しい心に喜びをプレゼントし、人類社会に貢献し続けて参ります。

Company Profile

社名
株式会社フリープラス
設立
2007年6月8日
代表者
代表取締役社長 須田 健太郎
資本金
7億1,502万円(資本準備金等 含む)
従業員数
282名( 正社員 103名, 契約社員 2名, 派遣社員 0名, アルバイト 177名 )※2019年9月1日現在
事業内容

訪日旅行事業
ホテルマネジメント事業
観光立国推進事業
本社住所
〒530-0011 大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 タワーA 29F
会社URL
https://www.freeplus.co.jp/
拠点
北海道支社

〒060-0807
北海道札幌市北区北七条西4丁目4-3 札幌クレストビル 7F

 

別府支社
〒874-0938
大分県別府市末広町1番3号 別府市児童館 2F

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