サイボウズ株式会社/人の集団から「チーム」を創る

サイボウズ株式会社

人の集団から「チーム」を創る

『チームワーク』。単にこの言葉1つを聞いても人によって様々な捉え方があり、頭の中ではイメージできても説明するのは難しい。そんな『チームワーク』というものを言語化し、社員全員が大切な理念として掲げている企業がサイボウズ株式会社さん。今回は、人事本部 採用育成部 新卒採用担当の綱嶋航平さんに、サイボウズさんの魅力やどのような未来を創っていくのかというお話を伺いました。

サイボウズ株式会社 綱嶋航平さんさん

綱嶋航平さん
京都大学文学部卒で日本酒好き。日本酒メディアのライターとして学生のころから活動していた。サイボウズでは新卒採用担当として活躍しており、Twitterにも様々な記事を掲載している。

そもそも「チームワーク」ってなに?

―本日はよろしくお願いいたします。私は、大学の授業でサイボウズさんのことを知ったのですが、その授業の内容は働き方について考えるというものでした。サイボウズさんは様々な働き方を提唱している印象があるのですが、サイボウズさん自身はどのような理念を掲げているか教えてください。

綱嶋:

はい!まず、サイボウズは理念から始まっている会社でして、そんな私たちが掲げている理念が「チームワークあふれる社会を創る」というものです。

―サイボウズさんのおっしゃる『チームワーク』とは、具体的にどのようなものなのですか?

綱嶋:

サイボウズの中でも「チーム」という言葉を定義しており、「共通の理想に向かって共感して集まった人達」のことを「チーム」としています。たとえば、電車に乗っている人たちは、ある意味同じ空間に集まっていますが、チームじゃないですよね?降りる目的地も違うわけですし。ただ、共通の理想を持ってそこに集まると、それはチームになります。そして、「チーム」が「ワーク」する状態にするには、集まった人々の強みや個性に応じて、まずは役割分担をする必要があります。その次に、その人々の間でコミュニケーションをとる必要があります。そして、その中で個人の強みや学びのようなものを共有してノウハウを蓄積していき、最後にまた情報共有をしながらモチベーション高く働く「協働」している状態のことが「チーム」が「ワーク」する状態になります。

―なるほど!「チーム」と「ワーク」で分けて考えることで、「チームワーク」という言葉の指す状態がとてもよくわかりました。

「情報共有」が「チームワーク」のカギになる!

―「チームワーク」が定義できたところで、改めて事業内容について教えてください。

綱嶋:

いまお話したように「チームワークあふれる社会を創る」ためには、多様な個性を持った人たちがチームワークよく共存していく必要があります。しかし、自然にチームワークが起きるかと言うと、そうではありません。よいチームワークを生むためには、人々を繋げるツールが必要なんです。情報を共有して活用していくような場所(=ツール)ですね。私たちは、「チームワークをよくする」ということを起点におき、そのような情報共有のできるグループウェアというソフトウェアを開発・販売しています。

大企業向け管理機能を搭載したグループウェア「Garoon」
大企業向け管理機能を搭載したグループウェア「Garoon」

業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」
業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」

―「チームワークをよくする」ということをゴールに事業を進める上で、何かこだわっていることはありますか?

綱嶋:

サイボウズは、売上至上主義ではなく、ユーザー数の増加を非常に重視しています。「チームワークあふれる社会を創る」うえで、自分たちだけが利益を得ても意味がない。共同作業ができた、自分のアイディアが生かされた、などという楽しい体験を1人でも多くの人がしてくれることが理念の実現につながると考えると、「ユーザー数を増やす」ということが大事になってきます。ですので、若い人から、ITに明るくない人までみんなが使えるようなソフトウェアをつくることを心がけています。

―実際に、お客様からの反響なども上がりやすそうですね。

綱嶋:

そうですね!サイボウズ製品のカスタマーサポートを担当している部署へ寄せられたお客様の声も、このグループウェアの中で共有されており、活用してくださっているお客様同士が、製品の活用方法についてプレゼンで競い合ったりするようなムーブメントもあったりします。

―サイボウズの会社内での反響もあったりするんですか?社員の皆様の声も商品に反映できそうですよね!

綱嶋:

まさにその通りで、サイボウズの社員が一番のユーザーでもあるんですよね。自分たちがまずはいちばん使い込んでいるので、アピールポイントや改善点もたくさん上がってきます。そして、社内の声を改善要望として溜めていき、それを製品開発チームに共有しています。

社員にとって、自分にとって、本当に大事なものは何か

―なぜ、このグループウェアの開発という事業に至ったのか、きっかけを教えてください。

綱嶋:

もともとサイボウズは、1997年に現社長の青野を含めた3人の若者で立ち上げた会社です。当時、青野が勤めていた会社では、社内の情報が全然共有されておらず、周りが何をやっているかわからない状況だったらしいです。たとえば、隣の上司は忙しそうなのに自分は暇だ・・、という状況ですね。そこで当時インターネット技術が普及しはじめ、そのインターネット技術を用いて情報共有を行えば、もっと人の働き方を変えられるのでは?と思い、情報共有をするグループウェア事業を起業しました。

―理念にもあるような「チームワーク」という考え方は、企業当時からあったのですか?それとも、起業後どこかのタイミングで確立したものですか?

綱嶋:

実は、後者なんですよ。創業当時から「情報共有によってビジネスシーンをよくしようぜ、」という想いで事業を行っていたようなんですけど、チームワークという文言を掲げたのは、わりと最近なんです。具体的には、2005年に離職率が28%だった時期があり、社員にとって何が大事なのかを考えていた時に、「チームワーク」という言葉にたどり着きました。チームワークを軸にやるべきことを細かく精査していくことで自然と離職率も下がっていきましたね。

―当時の会社の状況と、提供している製品の価値と掛け合わせて「チームワーク」という言葉に行き着いたのですね。

綱嶋:

正直、当時は売り上げ拡大にばかり目がいっており、会社の規模だけが大きくなっていました。また、社長の青野が本当にやりたいと思っていたもの以外の事業も行っていたので、結局想いが乗らず業績も落ちていました。改めて、「サイボウズがやるべきことはなんだろう」「サイボウズとしてあるべき姿はなんだろう」と考え、最後に残ったのがやはり「グループウェアをつくるサイボウズ」でした。その時に、なぜ、自分たちは情報共有をしたいのか、私たちにしかできないことは何かを考えたときに、一貫した軸である「チームワーク」という言葉にたどり着いたんです。

「公明正大」で「自立」している人

―今後はどのようなビジョンを描いていますか?

綱嶋:

サイボウズは今年22年目になるのですが、国内のグループウェア導入率でNo.1をとらせていただいています。日本国内での活動も引き続き力を注ぎつつ、今後は海外展開も考えています。特に、アメリカ進出していきたいと思っています。

―ちなみに、アメリカのチームワーク事情というのは、どのような感じなのですか?

綱嶋:

今、現地法人の社長をしている副社長の山田が言うには、昔、一度アメリカに進出して撤退した時期のアメリカの考え方は、どうして自分のスケジュールを上司に見せなきゃいけないんだ、というような風潮・文化があったらしいんです。しかし、いまのアメリカにはベンチャー企業も多く、若者を中心に様々な働き方が広まっています。チームワークという考え方も、マッチする可能性は大いにあると感じています。

―これから、どんな社会を創っていきたいですか?

綱嶋:

やはり、「チームワーク」を通じて、様々な人や企業が共通の理想に向かってスムーズに進める社会、また、そのための情報共有が行える社会を創っていきたいです。サイボウズ内では情報共有ができていることが当たり前なんですけど、一般的な企業だと情報の公開範囲を設定するのがまだまだ普通なので、この価値観をいかに変えていくかが今後の課題でもありますね。

―最後に、そのような社会を創っていく上で、一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。

綱嶋:

3つほどあって、1つは、理念や理想に共感していることです。先ほども言いましたが、自社での「チーム」という概念が「共通の理想に向かって共感して集まった人達」のことを指すので、理念に共感していてほしいなというところはありますね。そして、2つ目は「公明正大」ということです。「アホはいいけどウソはだめ」とよく言われる言葉で、情報を隠すことや嘘をつくことは、サイボウズ内では信頼を損なうことに繋がる行為です。ミスをした時でも、公明正大に言ってくれた方が信頼関係を築くことができると思っています。最後に、「自立」していることです。私たちは答えのない世界に挑戦している集団で、いろんな選択肢のある中に放り込まれているような感じなんですね。なので、自分の意志を持って選択できるような人であってほしいなと、採用していてすごく思っています。物事に正解、不正解はないので、自分の行為に責任をもって、公明正大に言ってくれればいいんですよ。これらの3つのことは大事にしていますね。

―「チームワーク」「公明正大」「自立」など、働くうえで大切なことをたくさん教えていただいた内容の濃い時間でした。本日は本当にありがとうございました!

理念

チームワークあふれる社会を創る

Company Profile

社名
サイボウズ株式会社
設立
1997年8月8日
代表者
代表取締役社長 青野 慶久
資本金
613百万円 (2018年12月末時点)
従業員数
795名 (2018年12月末 連結) 468名 (2018年12月末 単体)
事業内容
グループウェアの開発、販売、運用
チームワーク強化メソッドの開発、販売、提供
本社住所
〒103-6027 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階
会社URL
https://cybozu.co.jp