カイト株式会社/“廻り合わせ”が創る新しい価値を世の中に

カイト株式会社

“廻り合わせ”が創る新しい価値を世の中に

培ってきたITの知見を生かして、このインターネット社会における新しい価値創造を実現するために、常に挑戦しようという姿勢が素敵なカイト株式会社さん。実は社名とロゴには、全ての事業を繋ぐある想いが込められていました。その意味から実現したい社会まで、社長の後藤崇さんに詳しく伺ってきました。

カイト株式会社 後藤 崇さんさん

後藤 崇さん
カイト株式会社代表取締役CEO。大学卒業後に広告代理店、Web制作会社を経て2008年にカイト株式会社を創業。スマートフォンを事業基軸とした上で広告ネットワークやmBaaS事業を推進。2018年にシニアコミュニティ[おしるこ]をリリースし現在に至る。(1974年生まれの47歳)

全てに通ずるもの、それは「繋がり」

―本日はよろしくお願い致します。事業内容から伺いたいのですが、まずは「おしるこ」というサービスについてお聞きしてもよろしいですか?

後藤:

はい、「おしるこ」は、50歳以上の方限定のコミュニティアプリです。シニア向けに、人と人、人ともの、人と仕事など、人と何かの繋がりを実現するためのプラットフォームとしてスタートしました。趣味や嗜好が合う人とチャットで繋がれたり、日記をつけることができたりと、ツイッターやインスタグラムのような感覚で使うことができます。そこでポイントやコメントがつき、また違う会員と繋がったり、そのポイントを好きな商品と交換することも可能です。また、他にも様々なサービスや機能を増やしており、例えば、「自分史」として自分がこれまでやってきたことを紹介したり、不安に思うことを外部の専門家に直接質問できたり、実際に自分が使いたいと思えるサービスにすることを心がけています。(自分史、専門家への相談機能は現在Androidのみ対応) また、「すがものみせwithおしるこ」という、巣鴨にお店を構える店舗と提携したECサイトも開始し、もっともっとシニア層の生活に寄り添っていきたいなと考えています。(「すがものみせwithおしるこ」サイトはこちら:https://sugamonomise.stores.jp)

―どういった理由で、「おしるこ」を立ち上げられたのでしょうか。

後藤:

今、定年退職した後の人たちはだんだん社会との繋がりが薄れていって、息子、娘と会う頻度も少なくなっていっています。本人たちが繋がりたくないわけではなくて、どちらかというと社会から少しずつ隔離されて、繋がりたい人がなかなか受け入れてもらえなくなっている感覚。その中で認知症になってしまうこともあります。やっぱり何かしら「繋がり」ってすごく重要だと思うんです。だから、その繋がりを生むために、シニア層だけでのコミュニティを作って、その中で年を重ねても生き生きとしていられる人が増えたらいいなという想いで立ち上げました。

―確かに「繋がり」ってすごく大事ですよね。ところで、サービスの中の「自分史」というのが気になったのですが、自分史にはどのような価値があるとお考えですか?

後藤:

「おしるこ」では、このコミュニティに入る直前、つまり生まれてから49歳までのことを自分史と言います。その49年間に自分がやってきたことが資産であり、特別大きな結果を残していなくたって、それをやっていたこと自体に価値があるよね、という考え方です。なので、その資産をこれから「おしるこ」に入ってからの残りの人生で、お金や人との繋がりに変えていくことができるようなサービスを作っています。

―自分の過去により大きな意味を見出せそうですね。「おしるこ」の他にもう一つ事業を展開されていると思うのですが、その内容についてお聞きしたいです。

後藤:

「Glanet collection -New Work-」といって、東京に緑を増やすために、植物のワークショップや販売を行っている事業です。現在はワークショップ中心ですが、最終的には植物とIoT技術を組み合わせ、植物とコミュニケーションが取れるようなサービスを提供したいと思っています。イメージとしては、植木鉢の土ICチップのようなもの挿しておくと、その植物が水が欲しい時にプッシュ通知が来るような感じですね。そうすれば、これまでコミュニケーションを取ることが難しかった「植物」とも会話できるようになり、そこでもやはり新たな「繋がり」が生まれると思うんです。

―実現できるのが待ち遠しいです!その事業はどういった想いから始められたのでしょうか。

後藤:

地方に行けば山もあれば川もあるし、しっかりとした緑があるじゃないですか。でも東京の中心といえば皇居があるくらいでそんなに生い茂った緑なんてなかなか見つからない。そんな東京に緑を増やすきっかけの一つに、あるエリアが合致したんです。それがマンションのベランダなんですが、この狭い東京で唯一毎年増えているエリアなんですよ。その増えたエリアに植物を置いてもらうと、実は東京ってもっともっとグリーンを増やせるんじゃないかと思ったのが始まりです。でも全ての人が植物が好きなわけではないので、そこに「コミュニケーション」という、「緑」と同じくらい減少しているものを組み合わせることで、より多くの人の心に届くのではないかなと考えています。

「IT」×「廻り合い」が生み出すもの

―カイトさんの社名とロゴは、輪“廻”転生(死んであの世に還った霊魂が、この世に何度も生まれ変わって来ること)に起因している、とホームページに記載してありましたが、それはどういう想いから来ているのですか?

後藤:

廻”というのは、めぐる、めぐりあう人との出会い、仕事の出会い、全ての事象は廻り合っている、という意味です。人間の活動の全ては廻り合いの中にあると思っているし、全てに共通しています。会社を設立してからも、色んな方々に仕事を頂き、その繋がりは大事にしてきたので、そこでもやはり廻り合いの力は感じますね。

―なるほど、廻り合いですね。それをどのように社会に対して還元していきたいとお考えですか?

後藤:

IT技術やインターネットが2000年前後に普及し始めてから、人々のコミュニケーションの手法は変わってきたと思います。大きく様変わりしたライフスタイルに即して、その意思決定要素も変化しますし、今まで考えられなかったコミュニティやコミュニケーションも生まれてくるかもしれません。その中で私たちは、今まで培ってきたIT技術やスマートフォンの知見を生かしながら、ある程度画期的で、かつそれがあらゆる人や物との間で廻り合うようなサービスを世の中にアウトプットしていきたいと考えています。

―確かにIT化によって私たちの生活は大きく支えられていますよね。

後藤:

そうですね。この国でよりIT技術の力を発揮できるようなものを創り出していきたいと思っています。例えば今、コロナ禍において、悪い影響だけではなく、リモートワークもここまで進んだじゃないですか。それくらいのドラスティックな事象がないと人間変わらないと思うので、僕たちが変えていくぞというくらいの気持ちでIT業界を引っ張っていきたいです。

それに今の日本社会って、表現を選ばず言うと、どちらかというと弱者のための行政なんですよね。だから、IT化が他国に比べてすごく遅いんです。例えばヘルスケアの仕事があった時、万歩計とスマホだったら圧倒的にスマホの方が便利なのに、お年寄りの中にはスマホの使い方がわからない人もいるから、という理由で万歩計しか使わないんですよ。それでは何も変わらない。だからこそ、僕らがそれを変えていくきっかけになりたいですね。

―そのアウトプットとして先ほどお話にあった、「おしるこ」や「Glanet collection」があるのですね。

後藤:

はい。そこでどちらにも繋がるものはやはり、「廻り合い」の精神ですね。何かと廻り合い、繋がることが生み出す可能性を信じたいです。

血の繋がりを超えた“廻り合わせ”を

―それでは最後に、これから先のビジョンについて教えてください。

後藤:

僕たちの想いを広めるためには、やはりある適度のシェアを持つ必要があるので、まずは会社自体をしっかりとパブリックなものにしていきたいと思っています。そして、「おしるこ」であれば、それを通して血の繋がりを超えたコミュニティを生み出していきたいです。例えば、この高齢化社会の中で、介護の問題ってすごく大きくなってきましたよね。両親の介護のために定年間近で会社を辞めないといけないとか、何かを犠牲にしたり、制限されたりすることが多い。そこで、必ずしも息子や娘が親の世話をしなければならないという概念自体を変えたいんです。それを超えたコミュニティ、コミュニケーションがあることで、血の繋がり以上に深い関係性の人たちが何かあった時に助けてくれる社会が出来上がるんじゃないかなと思うし、そうなって初めて、血の繋がっている人たちがより積極的に自分の親の面倒をみようと思うんじゃないかなとも考えています。

―様々な「繋がり」の形があるんですね。それを実現するために、どんな仲間と一緒にお仕事していきたいですか?

後藤:

まずは僕たちの価値観やサービスに興味を持ってくれる人、その上で、言い訳や責任転嫁をせず、積極的に行動できる人と働きたいですね。評価評論家にならないということです。口だけじゃなくて、何かを生み出したいと思って実際に行動に移している人は魅力的です。あとは時間感覚も大事ですね。自分の時間を何に投資できるかと考えられる人はすごく強いと思います。そういう仲間たちと一緒に、数年後振り返ったとき、「起業時に思っていたことが今形になっているよね」と言えるように、これからも走っていきたいと思います。

―なるほど、難しいけれど大切なことですね。今回は貴重なお話をありがとうございました!

※アルコール消毒・撮影時以外はマスクをつける等、コロナウイルス対策を十分とった上で実施しました。

〜編集後記〜
人は様々なものとの廻り合いの中で生きていて、その中で生まれる繋がりが私たちに与えてくれるものは計り知れないほど大きいのだと思います。目に見えないからこそ人はそれを疎かにし、目に見えないからこそ人はその大切さに気付くのではないでしょうか。人が創り上げた社会の中で人はどう生きていくべきか、その問いに答えるきっかけを、探し続けたいと思えた取材でした。

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世の中に何かを生み出すことに挑戦しています。

インターネットの普及以来、生活者にとっての行動契機、意思決定のプロセスは変わりつつあります。このようなイノベーティブなインターネット経済の中で、私たちが今日までのビジネス経験で培ったITの知見を消費者生活に還元し、さらに新しい価値創造を実現する。そのための組織として、caytoは存在しています。

Company Profile

社名
カイト株式会社
設立
2008年4月1日
代表者
代表取締役CEO 後藤 崇
資本金
87,470千円(資本準備金含む)
事業内容
プラットフォーム事業
ITソリューション事業
グリーン事業
本社住所
〒106-0031 東京都港区西麻布1丁目14-15-3F
会社URL
https://cayto.jp

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